質の高い介護を目指す必要がある

2020.06.19

質の高い介護を目指す必要がある

相手に合わせた対応が必要

高級老人ホームの利用者は介護度が幅広いです。介護をほとんど必要としない利用者であれば、食事はレストランで摂るか自分で用意するかを選ぶことができます。外出についても、自分の好きなところに行けます。一方で、介護が必要な利用者に関しては食事の介助が必要であったり、外出についても制限があります。高級老人ホームで働く場合には、利用者ごとに異なる身体状況に合わせたサービスの提供が求められます。
入居には多額のお金が必要になるので、利用者には元医師や企業の役員などが多く、高級ホテルのような接客を求められることもあります。失礼な態度を見せるとすぐにクレームにつながる可能性があるため、接遇スキルが必要となるでしょう。

プロ意識を持って取り組む

どのような仕事でもプロ意識は必要です。介護士も例外ではありません。しかし、プロ意識という言葉だけでは抽象的過ぎて、具体的にどういった意識を持って仕事に取り組めばいいか分からない人も多いかと思いますので、介護職におけるプロ意識について詳しく説明します。
介護士は介護施設利用者にとって最も身近な存在であるため、相手の表情や身体状況などの観察を行い、変化が見られる際には医師へ迅速に報告する必要があります。身体能力の低下によって移動や食事などの行動が困難な場合は、適切な介護技術を用いた上で支援を行います。状況を素早く判断し、臨機応変に対応する力が求められるのです。これに加え、よりよい介護ケアを提供するための工夫を続けていく努力も大切です。
身体的な介護だけではなく、何気ないコミュニケーションを取る機会や高級老人ホーム特有のサービスを提供する機会も多いでしょう。より快適に日常生活を送ってもらうために、様々な分野の知識を備えておくと役に立ちます。

相手を尊重する意識

介護に関する多くの知識や技術を有していても、人間性が備わっていなければ質の高い介護を提供することはできません。高級老人ホームの場合は特に人間性が重要となります。相手に失礼がないように、個々に異なる人格を尊重しながら接してください。常日頃から丁寧な対応を心がけていなければ、いずれ大きな事故を招くでしょう。介護度が低い利用者に対しても油断せずに対応してください。
また、利用者に対してだけではなく、一緒に働く職員に対しても敬意を持って接してください。職員同士のコミュニケーションは円滑に仕事を進めるためには必要不可欠なので、疎かにしてしまうと業務効率が悪くなり、結果的に利用者へ悪影響が及びます。

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